「のぼうの城」鑑賞

人心を動かすものは、やはり最後は物語構造に他ならない。









キャッチ・コピーは「この男の奇策、とんでもない」  「のぼう」は木偶の坊の略。

http://youtu.be/vCCzFakSD08





天下統一目前の秀吉が唯一落とせなかった城として知られる“忍城(おしじょう)”の史実を基に、2万の豊臣軍に対し僅か500の兵で抵抗した果敢な籠城戦の行方を、領民から“のぼう様”と慕われた城代・成田長親はじめ個性豊かなキャラクターが織りなす奇想天外なストーリーの映画化。



正直、あまり期待していなかっただけに、見事に裏切られた。

http://youtu.be/A3NV6wxP0PU










ストーリー展開もさることながら、脚本がいい。破たんが一切見られず、流れるように長尺の一部始終を魅せてくれる。むしろ、短く感じました。

うつけとみられていた智将が、奇策を用いて、人心を掴み、アッと驚く結末を導き出す。伏線としての、甲斐姫との淡い恋もグッとくるものあり。









史実をもとに構成されているだけに、説得力のあるストーリーの見せ方が素晴らしく、舞台のセットや出演の俳優陣の演技も素晴らしい。









まずは、なんといっても、主演の野村萬斎に尽きる。これほどの芸達者な俳優であることを知りませんでした。コメディを交えたその語り口、物語中で見せる田楽踊りの妙。品のある物腰と、人を引き付ける笑顔。さすがに狂言師











まわりを固める佐藤浩市山口智充上地雄輔成宮寛貴榮倉奈々が素晴らしいし、味のあるベテランの脇役陣、市村正親、西村雅彦、鈴木保奈美平泉成夏八木勲がしっかりサポート。とくにぐっさんと、佐藤浩一の武士としての立ち振る舞いと、演技力は秀逸。物語の重厚さを盛り立てています。



この作品が、撮られた後に東日本大震災が起こり、津波に似たシーンがあるために、お蔵入りを余儀なくされ、昨年末に公開。

平泉成さんや、お元気な頃の夏八木勲さんのお姿も。

謹んでご冥福をお祈りします。





エンドロールに、舞台となった現在の城跡が映し出されます。最後までご覧ください。

最近見た邦画の中では、いまのところ1番。

会社で上司といやなことがあったりした方に、特にお薦めしたい作品です。







一大ベストセラー『のぼうの城』の元になった和田竜のオリジナル脚本を、「ジョゼと虎と魚たち」「ゼロの焦点」の犬童一心と「ローレライ」「日本沈没」の樋口真嗣の共同監督で映画化したエンタテインメント時代劇大作。天下統一目前の秀吉が唯一落とせなかった城として知られる“忍城(おしじょう)”の史実を基に、2万の豊臣軍に対し僅か500の兵で抵抗した果敢な籠城戦の行方を、領民から“のぼう様”と慕われた城代・成田長親はじめ個性豊かなキャラクターが織りなす奇想天外なストーリーと迫力の合戦シーンで描き出す。主演は「陰陽師」の野村萬斎、共演に榮倉奈々成宮寛貴山口智充上地雄輔山田孝之市村正親佐藤浩市


 天下統一を目前にした豊臣秀吉は、最後の敵となった北条勢への総攻撃に乗り出す。包囲された小田原城を残し、支城が次々と陥落していく中、周囲を湖に囲まれ“浮き城”の異名を持つ“忍城”にも危機が迫る。ところが、小田原城の援軍に向かった城主・成田氏長に代わって城を任された従弟の長親は、のんびり屋で何を考えているか分からず、武将としての器も到底あるようには見えなかった。しかしなぜか領民からは慕われ、“でくのぼう”が由来の“のぼう様”という嘲笑と親しみが入り交じるアダ名で呼ばれていた。そんな長親に対し、秀吉の命を受けた石田三成が総勢2万の大軍を率いて開城を迫ってきた。忍城に残る500の軍勢では太刀打ちできるわけもなく、長親に秘かな想いを寄せる城主の娘・甲斐姫や、長親の幼なじみで歴戦の猛者・丹波はじめ、誰もが開城を受け入れるものと思っていたが…。




野村萬斎
二世野村 萬斎(のむら まんさい、本名・野村武司(のむらたけし)、1966年(昭和41年)4月5日 - )は、狂言方和泉流能楽師、俳優。東京都生まれ。二世野村万作と詩人阪本若葉子の長男。4人兄弟の3番目で姉・姉・本人・妹という女性に囲まれて育った。1979年に筑波大学附属小学校、1985年に筑波大学附属中学校・高等学校東京藝術大学音楽学部邦楽科能楽専攻卒。長男は野村裕基。身長174cm。野村萬斎は、能楽狂言方和泉流野村万蔵家名跡である。











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