物販の革命前夜
毎月サロンにやってくる雑誌たちが、この時期、目方を増す。
そのページ数が、急に増える秋のファッション特集号。
以前にも書かせていただいたが、雑誌は欲望を換気するためのカタログだ。
各ブランドがしのぎを削って、財布のひもを引っ張り、結び目を解こうとする。
しかし、最近の傾向を鑑みるに、その購入法には変化が見られるようだ。
若かりしころは、足を棒にしながらのウィンドウ・ショピング。雑誌で見つけたお店に、あちこち回って悩んだものです。
老成化した恩恵か、見つけた商品を扱っているお店に電話をして、関西で置いているショップを教えてもらい、再度電話してサイズや色があるか、営業時間やお休みはいつかを確認。
時間があるときに、クルマで出向いて、そのサイズや色目、実際のディテイルや質感、身につけてのバランスなどを吟味した上での購入。
その場合も、事前にネットで最安値のサイトを確認しておき、自宅のPCでポチるという流れ。
これにより、かなりの確率でタンスの肥やしになることは回避できる。あくまで個人的な意見だが・・。
一時期、隆盛を極めたセレクト・ショップも、いまや個人名を冠したサイトにシフト。
服、時計、バッグ、インテリア、アクセサリーに至る、あらゆる分野で、審美眼に優れたバイヤーやスタイリストおすすめのグッズをゲットできる時代。お金に糸目をつけなければ・・という条件付きですが。
物販というシステムはすでに、大きく１８０°舵をきった。
近い将来、自宅の冷蔵庫に、ネットを介したポスシステムが内蔵され、すべての食材、生鮮食料品でさえも、契約したスーパーからクリックいや、音声でオーダーして、その日に宅配で送られてくるシステムになるように思う。
物販の革命は、もうすぐそこまで・・。
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