フレッシュ

藤の花が目にも鮮やかに揺れている。



フジの花言葉は、

「優しさ」、「歓迎」、「決して離れない」、「恋に酔う」。



日本では古くから、フジを女性に、マツを男性にたとえ、これらを近くに植える習慣があったそうです。

和の風情を強く感じさせるフジの花。




たおやかに垂れる花姿は、ちりめんの振袖、着物姿のあでやかな女性を思わせます。


春はフレッシュなものを連れてくる。

一年生の前中くんが、シャンプー試験を申し込んでくる。

同期で一番乗りだ。モチベーションが高くて、努力家である。



でも、残念ながら・・。

手順を覚えても、直接お客様に触れる技術は奥行きが深い。

触れる感触や離れるタイミング、タッチに気配りが出来るまで後少し。

器用な天才肌の子は、70点まではすぐに到達できる。そこで、満足してしまうことが多い。

不器用な子ほど、最後まで努力を続ける。

ウサギは、亀を見て油断してしまう。

亀は、ゴールだけを見ている。


なんていう、いつもの話をする。大きく育って欲しいと願う。

先日、アシスタントの森本くんがプレゼントをもってきてくれた。

おもむろに取出したのがこれ。



休日に田畑を借りて、自分で栽培したという大きな大根。

フレッシュなまま食べないと申し訳ないので、大根おろしにして最後までいただいた。









手早くおろし金で擂り下ろして、辛味大根に。熱いご飯に、のせていただく。

ツンと鼻孔を刺激する、ありがたい春の香り。

今年は花粉がキツイけれど、フレッシュを連れてくる春はやはり素晴らしい。