先にイメージありき

白々と明ける空を眺めつつ、ワンコのリードに曳かれた。


早朝の風が、身体の表面の産毛をそっとなでて通り過ぎる。
夏は朝に限る。




朝稽古。いつもより人が多い。演武会の後だからか…審査が近いせいか。
相半身からの展開。相手が手を伸ばし、進む先に誘導し、技をかける自分自身を俯瞰してみる。上空から見たらどう見えるだろうか。やはり、足の踏み込み、正面での所作に及ばない自分をみつける。



そこから、一路宝塚へ。


南口OPERAで、ガッキーこと上垣さんのカット指導。



つむじから前と後ろのバランスが難しいモデルさん。伝えるべき事をお伝えして、コミュニケーションをはかり、摺り合わせてゴールを決める。




カットの途中で迷うのでなく、先にイメージして行程を決めたら、迷わず切り進むことを懸命に伝える。



さらに、山本PINEYへ。




アシスタントを、ヨリコ、オックンがすでに指導を始めている。私は、ウキョウとムラッセのカウンセリング指導。ここでも、自分の「ネタ帳」(お客様と交わす会話の手順)の大切さを繰り返しお伝え。



ゴールをイメージしていただきやすいように、専門用語を使わないで、分かりやすく伝えることが肝。

そして、毛流、毛先の位置、面を見極める「美容師としての目」を養う重要性をとくとくと。しつこいおじさんで申し訳ない。




「先にイメージありき」だけれど、それは何回も何千回も診る事でファイルを自分の引き出しに貯めるしかない。

健闘を祈る。