NY 4日目 その2

夕立の後に、見事な虹がかかる夢ような夕べだった。






夕刻、サミーさんとH川さんがお迎えに来てくださり、向かったのはミシュラン3つ星のフレンチレストラン「ダニエル」。



途中、サミーさんの車と黒人の運転するワンボックス・カーが接触するというアクシデントがあった。

相手が黒人なのでドキドキ、一時はどうなることかと心配したが一件落着して無事到着。


「ダニエル」は、瀟洒な邸宅が並ぶ高級住宅街の一角にある。






シックなエントランスを入るなり、お店のスタッフが集まってきて、H川さんにかわるがわる挨拶が繰り返えされる。スーツ姿のスマートなギャルソンたち。あまりの歓迎に驚き、写真を撮れず。これをご覧ください。↓


http://www.microsofttranslator.com/bv.aspx?ref=SERP&br=ro&mkt=ja-JP&dl=ja&lp=EN_JA&a=http%3a%2f%2fwww.danielnyc.com%2f


センター右の全席が見渡せるVIPなテーブルに案内され、緊張しているとH川さんが、厨房を見に行こうとおっしゃる。
H川さんの先導で厨房にお邪魔した。行く先々で挨拶されるH川さん。



後で伺ったことですが、このスペシャルな待遇は、レストランのオーナーシェフ・ダニエルシェフとH川さんとが旧知の間柄だから。ダニエルさんが、まだ下積みのころからH川さんが大切にし、贔屓にしてこられた故だそう。




肉を藁で焼く作業工程。


細かな細工を施す工程や、一つ一つのワイングラスに蒸気を当てながら磨き上げるスタッフを拝見して、さすが3つ星だと納得。



老舗とは、見えないところに、いかに手間暇をかけるかにその差が現れる。スタッフが個々で働けることに誇りとプライドを持ち、生き生きと楽しそうなのだ。




席に戻り、前菜からスタートした料理は、ご想像の通りどれも素晴らしいものでした。メニューには、直筆でシェフからのコメント。






個々についてのコメントは差し控えるとして、やはり一番印象に残っているのは羊のローストだろうか。
塩の釜を藁で焼き上げた一品は、羊特有の臭みが微塵も感じられず、ナイフがすっと通るほど柔らかい。




メイン料理がフィニッシュする頃に、シェフのダニエルさんが現れてご挨拶してくださった。



世界の名だたるVIPの方々の舌をうならせてきた手で握手していただき感激でした。まわりのテーブルの方々から注目を浴びて、すこし恥ずかしいほど。


これだけたくさんのスタッフをかかえ、NYで三ツ星を続けていくことの難しさを想う。一つの完成された結界を張ることの大切さを思い出させていただいた。


思いがけず、このような貴重な体験をさせてくださったT理事長とH川さんにあらためて感謝しています。ありがとうございました!




帰国後、ダニエルでいただいたお土産の箱をあけると、顔をのぞかせたのは漆黒のお菓子「カヌレ」。


フランス生まれの濡れ菓子。やんわりした独特の食感と甘過ぎないお味。三ツ星レストランの奥深さをあらためて。




いつも、ご訪問いただき感謝しています。