東京インテリア紀行  まとめ

初めて東京の地に降り立ったのは、中学生のころ。それから、大学生になり遊びに上京したり、就職の最終面接で、再び東京に足を踏み入れ、それ以降、度々上京するわけですが、来るたびに新たな発見があります。当然のことなんですが・・。






しばらく見ない間に、遠くの親戚の大学生だったお兄さんに出会ったら、業績に陰りが見え始めた総合商社に入社して、社会人となり、すごく大人なサラリーマンになって、昔、憧れたお兄さんではなくなっていた・・・なんて経験がおありの方が、おありかと。

今回の東京紀行は、まさにそんな感じに近い。



誤解を恐れずいうなら、東京が立派な社会人(世界に誇れる都市)となったという意味ではありません。


伊丹十三氏の憂いのままに、「便利」にはなりましたが、「豊か」には程遠い「異なる場所」になりつつある危機感のようなものを感じてしまったというのが正直なところ。



元来、人が集まる場所が村から町へ。町は、街になり、繁華街と呼ばれるようになり、観光地化した都会というものに変貌を遂げていくものです。

地元関西、大阪を例にとっても、ディスコが流行った時代には、周防町通りに人が集まり、DCブランドが全盛の時代には鰻谷、サーフィンが流行ってアメリカ村、CAFE文化が到来して南船場、インテリアに興味が移って堀江、ガーデニングや家具でうつぼ公園回り、そして北の再開発でグラン・フロントと・・。衣・食・住の営みの流れを具現化するのが、「街」

表参道や青山は一時期の隆盛に陰りが見え、お台場や六本木にその勢いを奪われ、一部のオシャレな人たちのたまり場であった代官山、自由ヶ丘は、なんでもありの観光地化していることに違和感を覚えました。

裾野は、ますます広がり、都内のいたるところに、こだわりを持ったお店や施設が点在するようになったことは、うれしいことではあります。老舗と呼ばれしお店も、しっかりとその存在と価値を確立しています。コメディティ化の波の中で、メイド イン ジャパンのブランドのフラッグシップは、世界に誇れる水準にあると確信します・・

が。地域、あるいは建物に、恐ろしいほどの人口集中のこの大都市は、遷都を含めた、大きな転換期に来ている気がしてなりません。

最後に変貌を遂げ、なお今増殖を続ける「TOKYO」をテーマにした映像を。すばらしいシンフォニー。

http://vimeo.com/65758287

それでも、1年とか、3年とか、5年のスパンで東京が、いかに変化していくのか、生ある限り、見届けていきたいと思います。

I LOVE TOKYO!