「夢売るふたり」

男と女の間には、越えるに超えれぬ立ち位置の違いがあるようだ。






愛し合う男女の転落していく様を描いた物語は、星の数ほど。


ただ、そこには飛び越えることのできない共通の真理が存在する。

互いが、それを十分理解できるならば、おそらく世界はもっと平和になるだろうに。









忙しく動き回る日々が続いているので、まとめてDVDを借りてきました。そのうちの1本、「夢売るふたり」を鑑賞。



http://youtu.be/o6xZczEHGR4


不慮の火事によって、すべてを失った夫婦が、再起を決意して、同じ目的に向かい、頑張り始めるまではよかった。


ただ、その方法論。安易に大金を得るという手段に、はまり込んでいってことが、すべての始まりです。


モテない女性に、夢を売るはずが、悪魔に自らの良心を売り渡しはじめる。











コメディを感じさせるストーリー展開から、中盤過ぎに転落が始まり、壊れていく。この時点で、真の主演が「しっかり者」であったはずの妻、松たか子の方であることを感じさせる、きわどいシーンが続く・・。


女性の本来持っているズルさや、したたかさを存分に表した作品に仕上がっています。怖いくらい。もちろん、けなげさや可愛さもですよ。


この作品は、観る側が男か女かで、受け取るものが、変わる気がします。西川美和監督は、「善悪」や「人間心理」や「性」を見事にあぶり出します。


男性は、つねに「信頼」されることを望み、女性は「理解」されたいと、いつも願い続ける。


その狭間には、パックリと開いたブラックホールが存在が。









結局、共犯であるはずが、牢屋に入れられるのは、人のよさの勝る夫、阿部サダヲで、妻はしたたかに生き抜いているシーンで終わる。出所したあと、ふたりが再び結ばれるのかを考えさせられる、コメディの要素を含みつつ、ずっしり重い作品です。



やはり、どこまでいっても女の方が強いの・・か。





◆「夢売るふたり






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