謎の珈琲店 苦楽園「三ツ豆珈琲」

三ツ豆珈琲と言っても、ブルーマウンテンとかマンダリンとかキリマンジャロのような珈琲豆の種類ではありません。


西宮苦楽園にありますコーヒーショップの店名です。
サニーガーデンの下に、新しいお店が出来たなと思って楽しみにしておりましたが、なかなかオープンしない。ずっと工事中のようでした。




中を覗くと、お店の内装は出来上がっている感じ。向かいのチャイカフェ「ヴァガバット」さんにお聞きしましたら、オープンの時間が短いとのこと。夕方には、閉まってしまうそうです。半ば諦めていたのですが、ある日、灯りが付いていてオープンしている日に遭遇し、ドアを開けてみました。






白木とマットなブラックのコントラスト。シックなインテリアです。半分地下で、見上げると陽の光が差し込んできます。夙川公園の緑が見えて、心和む空間。天井まで、杉の角材をびっしり張り合わせてあります。




メニューを拝見しますと、軽めのコーヒー、普通のコーヒー、濃い目のコーヒーという3種類。あとは、黒糖ミルクコーヒー、紅茶とイタリア産トマトジュースのみ。



お店の方に、「素敵なインテリアですね」と声をかけますと「自分で全部、作ったんです。2月に入居して、9月にオープン。半年かかりました」とおっしゃる。

すべて杉の無垢板で、テーブルも自作。綺麗に漆喰で仕上げてある。

私も、南口のオペラを開けた26年前、同じように、当時、T本さんという方と漆喰をこねて、塗り、お店を作った経験ありで、共感する気持ちでいっぱい。



詳細をお聞きすると、大工の方にも手伝っていただき、設計から施工までをコツコツ積み重ね、ようやく完成にこぎつけられたと。まさに手作りのお店。



お向かいのケーキのお店「シヴェルニー」さんと提携して、ケーキを食べながら、コーヒーが飲めますと。さっそくケーキを注文して、濃い目のコーヒーをお願いしました。



注文してから、時間をかけてドリップ。ウエッジウッドやヘレンドの器で出てきます。深みがあり、クリアなお味。アフリカや中南米の豆にこだわりありです。



営業時間も、5時とか6時で閉店らしく、いろいろ状況を見ながら始めているとのこと。



それで、やっていけていることがスゴイ。そのこだわりも半端なく、楽しみなオーナーさんです。

すでに、3度ほどお邪魔しましたが、引き続き調査を続けたいと思います。