鑑定士と顔のない依頼人

ニューシネマパラダイス」で知られるジュゼェペ・トルナトーレ監督の「鑑定士と顔のない依頼人」をシネリーブル神戸で鑑賞してきました。









トルナトーレ監督の作品は毎回みていますし、先日、福井県へいっしょに旅しました、友人のM田くんが、ぜひにと薦めてくれたこともありで・・。



結論から申しますと、映画好きの方には自信をもってお薦めできるミステリータッチの作品に仕上がっていました。









主演のジェフェリー・ラッシュ(パイレーツオブカリビアンの船長役の方)の演技が素晴らしく、キャステイング、舞台セット、衣裳、演出、カメラワーク、音楽と、どれをとっても、さすが名匠トルナトーレがメガホンをとると、こうも重厚で映画らしい映画になるのかという感じです。



クレア役のシルヴィア・フークスは、美しくも、不思議な魅力に溢れた女優さんですし・・。





しかし、最後のオチは観る観客の年齢によって、受け取り方が変わるかもしれません。

40代くらいまでの方と、50代以上の方では評価が分かれることだろうと・・。









人を傷つけることも意に介さない、スノッブで、鼻もちならない、気分屋のヴァージル。

厳しい世界で生きる完璧なプロの美術鑑定士にとって、信じること、愛することの意味とは・・・。










http://youtu.be/3a5hxZ-chfM 予告編



ほんとうに映画らしい映画。

素晴らしい美術品の数々や、美しいイタリアの街並みを、ぜひ大画面で!









鑑定士と顔のない依頼人

一流の美術鑑定士にして、カリスマ的オークショニアのヴァージル・オールドマン。極端に人間嫌いで独身を貫く彼が唯一愛情を注ぐのが、女性の肖像を描いた名画たち。これはと思う肖像画が出品されると、相棒のビリーを使い、不正な手段で自分のコレクションに加えてしまうのだった。そんなある日、彼のもとに、亡くなった両親が遺した家具や美術品の鑑定をしてほしいという若い女性からの依頼が舞い込む。ところが依頼人は、決してヴァージルの前に姿を見せようとはしなかった。憤慨するヴァージルだったが、依頼人の屋敷である歴史的名品の一部とおぼしき部品を発見してしまい、この依頼を引き受けずにはいられなくなる。そして屋敷に通ううち、姿の見えない依頼人に少しずつ興味を抱き始めるヴァージルだったが…。