ルーチンから抜け出すこと

さわやかな朝、ワンコと散歩。


妹のリズムは、ボール投げが大好き。夙川の河原で、ボールを投げると必死追いかかけて、咥えて走ってくる。とくに雑草が無造作に生えた河原が大好きだ。

シッポをクルクル扇風機のように回して草むらに隠れたボールを探すのに必死になる。先祖を辿れば、プードルは、湖に撃ち落とされた水鳥を咥えて戻ってくる猟犬だったのだから・・。DNAに刻まれ、忘れかけていた衝動が彼女を突き動かすに違いない。



かつて人間が持っていた自然な衝動は、どこに消えてしまったのだろう。
ふと、そんな気分になったから・・生きているんだから・・・という理由だけで、何かをする権利をどこで見失ってしまったのか?


人生はジェットコースター。

ルールやしがらみやDNAという安全ベルトで固定され、いったん走り出せば誰にも止められない・・・医師が脈をとり、チケットをもぎ取られるまでは。


乗っているコースターがガタガタと音を立てながらチェーンが巻かれて一番高い所に行き着くまで、親や教師が面倒をみてはくれるが、勾配をいったん駆け出せば、両手を上げて叫んだり、目の前のバーに必死でしがみつき、人は思春期から成人期、そして老年期へと時間を駆け抜けていく。

ほかのジェットコースターの乗客と同じく、髪は乱れ、息は上がり、、かろうじて吐くことだけは免れたというありさまで、人生の終着点を迎えるのだ。


決まりきった毎日の中で私たちの人生が、この瞬間にも2度とは味わえない冒険であることを忘れてしまう。決して、同じ平坦なサークルを回るメリーゴウラウンドを望んでいるわけでもないはずなのに。


お金を出して、もう一枚チケットが買えたのなら・・。


無期限のフリーパスは存在などしないのだ。


先延ばしの人生は、今日で終わりにしよう。


いま出来ることを精一杯やる。



ってことで、これから友人の結婚式でセントレジスへ。何年かぶりにオペラパンプスを引っ張りだしたら、内側が変質してボロボロになってました。
とほほ・・。