「コピ・ルアク」の香り

初夏を思わせる陽気。

ジャケットを脱いで、クルマのウインドウをおろし、春風を頬に受けたくなる。

冷たい蕎麦が食べたくなり、アイスクリームが恋しくなり、乾いた喉が冷たいアイスコーヒーを待ち望む季節の到来。

苦楽園「三ツ豆珈琲」もアイスコーヒーを始められた。



写真は、三ツ豆珈琲の店主が、尊敬してやまない、いまはなき「大坊珈琲」の特集記事。三ツ豆珈琲さんのライブラリーから。



アイスコーヒーには、力強く、濃い豆でないと深みが出ないですよね。喉を通過しつつ、苦み、香りをしっかりと伝えてきてこそ。


思い出した。以前、お土産でいただいた豆が冷凍庫にあったはず。






ジャコウネコに珈琲豆を食べさせて、未消化の豆を取出したインドネシアの「コピ・ルアク」を冷凍庫から引っ張りだしてドリッパーで荒く挽く。

あたりに強い香りが漂う。ジャコウネコの腸内で醗酵することで生まれる独特の香り。


そのコクと香りは、うまく言葉にできないです。


コーヒー通の間では、評価がはっきりと分かれるところだそう。そりゃ、洗ってあるとはいえ、ウンチまみれの豆ですから。


アフリカにはモンキー・コーヒーなる物が存在し、タイには象の糞より集めた豆で作る世界一高価なコーヒー、ブラック・アイボリー(黒い象牙)というものも存在するという・・。



げに、奥深い珈琲の世界。


ちょっと怖い気もしますが、機会があれば、試してみたいです・・・ね。

余談になりますが、「コピ・ルアク」は2006年公開の映画「かもめ食堂」、2008年公開の映画「最高の人生の見つけ方」にも登場し、後者ではキーワードとなっています。