故宮の秘密 NHKスペシャル

昨年、旅行で訪れた台湾の故宮のお話を、以前、ブログに書かせていただきました。

http://blog.goo.ne.jp/antenne_navi/e/a8e3aa498822f524f56c6ac188b9fc79

いまだに中国が、台湾に返還を懇願するほどの至宝の秘密を解き明かす番組が、NHKスペシャルでオンエアされます。

今夜6月28日夜7時30分から。

明日は、夜9時より。



台北に保管されてきた故宮文化財は、紀元前の古代王朝から清王朝滅亡まで歴代王朝の皇帝たちが集めた第一級品のコレクション。それは可視化され凝縮された中国の歴史そのもの。番組では初めて故宮文物を8K画質で出力するカメラで撮影。

美術品個々の魅力を存分に味わいつつ、そこに秘められた多民族国家・中国の壮大な歴史と独特な文明の姿を俳優・谷原章介とともに2回シリーズです。



第1夜は、故宮文物が隣国の日本に初めてやって来るまでの紆余曲折に満ちた道のりを紐解く内容。

満州事変から日中戦争へと日中関係が悪化の一途をたどった時代、あるいは中華民国率いる蒋介石によって台湾に移された時代、絶え間ない戦火のなかで故宮文物は決死の努力で守られてきた。その物語を解説。

第2夜は、数ある文物の中から至高の名品を厳選し、そこに秘められた皇帝たちの思惑を解き明かすという展開。

明の第3代皇帝・永楽帝が作らせた陶磁器「青花」。実は故宮の青花と全く同じものが、イランに残されているそうです。その理由は何なのか?謎の追跡から、世界の覇者たろうとした永楽帝の野望が明らかに。

17世紀、清で作られた「象牙多層球」。1本の象牙から削りだされた球の中に、入れ子状に21層にもなる球が収まる超絶技巧の作品。

その制作技法は長い間不明とされてきた。しかし、最近の研究でその秘密が解き明かされつつあり、その製作の工程を解説する内容です。

貴重な映像満載。

お見逃しなく!