夢見るころを過ぎても・・
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夢見る少年たちの後ろ姿に、遠い昔を重ねたりします。Sさん、Mさん、ありがとうございました。
同世代の友人たちやお客さまと、「最近、妄想できなくなったね」なんて話しを交わします。
それが、歳を重ね、大人になることだと言えばそれまでですが。
若いころなら、本を読んでも、映画を観ても、自分ならこうなる、ああなるだろうとか・・いろいろな人と、様々なシチュエーションで、どんどんと妄想が広がったものです。
ある日、教室の前で転校生が紹介され、目が合った瞬間に妄想が始まり、気がつけば友達になれたりしたご経験は?それが、気になる異性であったりしたら、さらに・・。
海外に旅行に行って、この石畳の道を行き、次の角を曲がると、青い目をした誰かが待っていて、何かステキなことが起こる・・かもなんてドキドキされませんでしたか。実際は、近所の横町の角を曲がっても、誰もいないし、ゴミが落ちてるだけとか・・。
「子供みたいなことを、よく言えるね」、「馬鹿じゃない?!」とあきれ顔をされているあなた。「ああ、そんな時代があったよね!」と笑顔で、激しく首を縦に振るあなたを妄想をしたりしています。
20代や30代ころまでは、電車に乗っても、通りを歩いていても、何かしら妄想できた。ところがいまは「なんにもないよ。万一あっても、この程度さ」と耳元でささやく、もうひとりの自分がいる・・。
成長する間に、経験し、数えきれぬ人が目の前を過ぎてゆく。実体験の中で学んだ様々な事象や知識、経験が澱(おり)のように積もり、足枷となっていく。限られた容積の透明のビンの中に、いっぱいになるまで。すでに、向こう側は、ほとんど見通せない。「現実」という足枷。
時を重ね、知り、理解し、悟り、全体を俯瞰し尽くした後でも、おおいに妄想できる、そんな少年のような人が、ごく極、稀に・・存在しますね。
みなさんのまわりには、そんな方、おられないですか?
今日も、お読みいただきありがとうございました。