「発展ではなく幸福のために私達はいる」ホセ・ムヒカ

日本では、不祥事で騒がれている政治家が多い中、世界の人々からその生活ぶりや国連でのスピーチで注目を集めている元ウルグアイ大統領のホセ・ムヒカ氏。









ご覧になられた方も多いと思いますが、そのスピーチがこれ。








「清貧の思想」を地でいく農園での質素な暮らしぶり。家はトタン屋根です。しかも錆びてるし。




アラブの富豪から愛車のビートルを100万ドルで売ってくれと頼まれたが、売らなかったという逸話は有名。納屋の奥には、日本のクボタ製のトラクターが2台あるそうな。



国際会議に出席する際、大統領専用機を持たないので、チリやメキシコの大統領に頼んで飛行機に乗せてもらうなんてへっちゃら。へんな見栄やプライドなんてかけらもなし。出てるお腹も気にかけず、しっかりシートベルト。ちなみに、お隣のハンサムはメキシコ大統領。





・・などなど様々なエピソードがネットで飛び交っていますが、穏やかで柔和なお顔立ちからは想像できない元ゲリラであった時代がおありになるそうです。


軍事政権下のウルグアイで、自由のために戦っていたこと、日本人とのかかわりなど、インタビューの記事から拾ってみました。以下:





――「世界で一番貧しい」という称号をどう思いますか。
 「みんな誤解しているね。私が思う『貧しい人』とは、限りない欲を持ち、いくらあっても満足しない人のことだ。でも私は少しのモノで満足して生きている。質素なだけで、貧しくはない」

 「モノを買うとき、人はカネで買っているように思うだろう。でも違うんだ。そのカネを稼ぐために働いた、人生という時間で買っているんだよ。生きていくには働かないといけない。でも働くだけの人生でもいけない。ちゃんと生きることが大切なんだ。たくさん買い物をした引き換えに、人生の残り時間がなくなってしまっては元も子もないだろう。簡素に生きていれば人は自由なんだよ」
60〜70年代、ムヒカ氏は都市ゲリラ「トゥパマロス」のメンバーとなり、武装闘争に携わった。投獄4回、脱獄2回。銃撃戦で6発撃たれ、重傷を負ったこともある。

■獄中に14年、うち10年は独房に

 ――軍事政権下、長く投獄されていたそうですね。
 「平等な社会を夢見て、私はゲリラになった。でも捕まって、14年近く収監されたんだ。うち10年ほどは軍の独房だった。長く本も読ませてもらえなかった。厳しく、つらい歳月だったよ」

 「独房で眠る夜、マット1枚があるだけで私は満ち足りた。質素に生きていけるようになったのは、あの経験からだ。孤独で、何もないなかで抵抗し、生き延びた。『人はより良い世界をつくることができる』という希望がなかったら、いまの私はないね」

 ――刑務所が原点ですか。

 「そうだ。人は苦しみや敗北からこそ多くを学ぶ。以前は見えなかったことが見えるようになるから。人生のあらゆる場面で言えることだが、大事なのは失敗に学び再び歩み始めることだ」
 ――独房で何が見えました?

 「生きることの奇跡だ。人は独りでは生きていけない。恋人や家族、友人と過ごす時間こそが、生きるということなんだ。人生で最大の懲罰が、孤独なんだよ」


優しい瞳の奥に秘めた、強い決意。その秘密は、こんなところにあったのですね。

◻️ムヒカ大統領の功績 まとめ 名言の数々に震えること請け合い。

http://laughy.jp/1441271477029113031



4月8日PM7時より、フジTVで特別番組で池上彰氏とムヒカさんが、対談されるようです。ぜひ!



 





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