肌寒い春の日に

宝塚山本のPEONYの中庭の采振木が、今年も白い花を開かせた。





三寒四温と呼ぶには、あまりに寒い朝。決算のために、税理士さんの面談です。



我が社の担当税理士は、ロマンスグレー。雰囲気のあるヒゲをたくわえた紳士であられる。低音のよく通る声で数字を読み上げる、その横顔はギリシャ人ぽい。Tさま、いつも、お世話をおかけします。


税金や経費の数字を追いかけると、頭がくらりとする。小さな数字の積み重ねが、大きな違いを生むことは理解していても・・。


ムヒカ前大統領のスピーチをテレビで見て、2001年頃に流行った「全世界を100人の村に縮小すると・・」を思い出す。
あれから現実の数字は、どのように変化しているのだろう。


現在の人類統計比率をきちんと盛り込んで、全世界を100人の村に縮小すると、その村には・・・

 57人のアジア人
 21人のヨーロッパ人
 14人の南北アメリカ
 8人のアフリカ人がいます

 52人が女性です
 48人が男性です 

 70人が有色人種で
 30人が白人

 70人がキリスト教以外の人で
 30人がキリスト教

 89人が異性愛者で
 11人が同性愛者

 6人が全世界の富の59%を所有し、その6人ともがアメリカ国籍

 80人は標準以下の居住環境に住み
 70人は文字が読めません

 50人は栄養失調に苦しみ
 1人が瀕死の状態にあり
 1人はいま、生まれようとしています

 1人は(そうたった1人)は大学の教育を受け
 そしてたった1人だけがコンピューターを所有しています



いま読んでも、考えさせられる文言が並ぶ。「富の59%を6人が独占し、それがアメリカ人の所有であること」っていう箇所は、当時も衝撃でしたが、さらに加速しているに違いありません。


「たった62人の大富豪の資産が、下位6億人の資産と同じ」とか「上位1%の富裕層が握る資産額は、残りの99%の資産額を上回る水準にある」というNGOオックスファム・インターナショナルのデータをみるにどう思われるでしょう。

http://www.mag2.com/p/news/141531

不公平はさらに拡大し、日本人に生まれただけで、どれだけ幸せなことであるのかをさらに思い知る。しっかり働かなくてはと思うだけでなく、成長の限界に来ているこの世界で、なにが出来るのか、キレイゴトでなく、いま一度考えなければならないと・・。





いつも、お読みいただき感謝しています。