神々の住む島、バリへ 3

鳥たちの声で目覚める。




カーテンから入る光は、まだ浅い。昨夜はよく見えなかった外の眺めは、プールに面した2階から。ツバメと思われる無数の鳥が曲線を描いて飛び回っています。

顔を洗い、歯磨きをして、お風呂に入り、朝食へ。
周りを探索しながら、メインのダイニングを目指す。



オージーと思われる家族連れが目につく。きっと、日本人が沖縄や台湾にいく感覚なのだろう。

モネの絵画「睡蓮」を連想させる庭の水辺。魚たちが、たくさん戯れる。


レストランの入り口で、伝統音楽「ガムラン」の生演奏。ステキな笑顔だ。






ホテルライフの楽しみは、やはり朝食。熱いコーヒーに、焼きたてのオムレツや様々な種類のパン。


フレッシュなジュースやサラダやフルーツ。この日は、生パイナップルジュースをいただく。パドマの朝食は、予想以上。ジンバランのアヤナホテルと遜色ないクオリティ。



手作りジャムやピーナッツバター。木の実やヨーグルト、チーズ類も豊富なラインナップ。


初の海外旅行組のナッキャン、チョメ、ロックもしっかり食べている。いや、食べ過ぎだろう。4〜5回は料理のブースに足を向けていた。お腹を壊さぬように。


三々五々、他のスタッフも朝食に集まってくる。さすがに眠そうな顔。何度も社員旅行にきているベテラン組と新人を組み合わせて部屋割り。訊けば、サーフィンやラフティングにみんなで繰り出すとのこと。先輩のリードで、各人テーマを決めて動くだろう。



昔は、あれやこれやと計画を立て、行事に奔走したが、余計な心配はしないことにした。何事も経験。失敗も貴重な糧となる。


この2日目の計画をしっかり立てて行動できるかが大きい。優雅にホテルライフを満喫するのもひとつの方法だけれど、若いうちは、どんどん冒険に出かけて欲しいと願う。





部屋に戻り水着に着替えて、プールサイドのベッドに身を横たえる。軽く泳いで、水の温度を確かめ、独特の蒼い空や天に伸びる南洋の植物たちの形状に、しばしみとれる。



加齢とともに、レアな感覚は薄れても、柔らかな風とスマホの画面を見ないでよい安堵感が浅い眠りに誘ってくる。

いつしか気づくと、周りを白人のファミリーが囲んでいた。正午過ぎに退散して、タクシーでスミニャック方面へ。




芦屋のお店のお客さまでもあり、アジアでDJをしながら、バリでビラを開いているカズヤ・Sとオベロイ通りのココマートで待ち合わせ。奥様が、芦屋にカットでご来店していただきましたが、彼とは久しぶりの再会です。楽しみです。



レギャンの通りは、昼間から渋滞だ。ストップ&ゴウを繰り返す。
ようやくオベロイに到着。タクシーを降りると、オーブントースターに入れられたパンの気持ちがよくわかった。みるみる吹き出す汗。30度を優に超えているだろう。

通りの向こうから声がした。振り向くと笑顔のカズヤ・S川が立っていました。再会を喜び合う。


ランチを食べようとカフェを数軒巡る。最終日に、みんなでパーティができるお店を紹介して欲しいと頼んでいたので、いま話題沸騰の人気店のひとつ「ラファベイラ」に連れって行ってくれた。まだオープン前の店内を案内してくれる。


これが、オシャレな大箱でした。



暗い店内に浮かび上がる無数の照明。ブラジルの貧民街をイメージしたというインテリアは独特の空気感で溢れている。元々はウエットスーツの工場であった場所を改装。夜は、外国人で溢れかえるバリで一番人気のお店。





中庭を囲んで個室もあり、少々騒いでも前々大丈夫とのこと。しかし、移動の手間と渋滞による遅延のリスク、コスト面を考慮すると・・・これは移動なしで、ホテルの中で勝負かなと。


他にも数軒まわった後、「コーナーズカフェ」で、ランチ。



カプチーノとアラビアータをいただきつつ、バリの景気や仕事の動向をお聞きする。


成長期を遥かに越えて、円熟。ここから何が起こってもおかしくないインドネシアのレアな情報を仕入れる。




そのあと、彼の経営するビラをみせてもらう。入り口の植栽がステキだ。


奥様のセンスだという。咲き乱れた花々の間の門をくぐると、奥にプールがみえた。

部屋のひとつが空いているとのことで、中にお邪魔する。インテリアもオシャレ。


達郎やシャーディのLPが飾ってある。


シュエップスの炭酸水を飲みながら、バリでの経営の苦労、インドネシア人の従業員とのコミュニケーションや教育の難しさなどをお聴きした。背景の文化や宗教観などやはりたいへんそうだ。でもその反面、楽しげでもある。いかにして異国の土地で、家族を養い、展開・維持していくのか。未開・成長期ならば、映画になった丸尾兄さんのような大成功もあり得るのだろうけれど・・。



タクシーを呼んでもらい、日本での再会を約してホテルへ。

ロビーに向い、コンシェルジュのデスクに直行。「明日の晩、ガーデンパーティをホテルで開きたい」とつたない英語で伝える。すぐにパーティの部署の男性と女性が表れて、主旨、人数、予算、料理の内容とどんどん話しがすすむ。


会場となるスウィートのビラをみせてもらう。プール付きの母屋は、かなり贅沢な造り。


広い庭には、海がみえるステージある。決まりだ。

マイクや音響、テーブルやブッフェの位置決めをして打ち合わせ終了。早速、イベント部のフナとにっしゃんにメールを入れた。後は彼らに任せた。最終日、楽しいイベントになるに違いない。





部屋に着くと、タノから夕食への誘いの電話がある。登山組が帰ってきたのだ。かなり疲れている様子。3000m級の山を登った後であるから当然か。

ツージー、ウエミン、ミートも誘って、昨夜も伺ったクタの「ワンル・オキナワ」へ向う。カズに、インド鮪を食べさせて欲しいとリクエストしていたのです。

おお、果てしなくトロに近い中トロだ!ワサビと醤油と脂が、舌の上で踊り出す。

日本では食べれなくなった牛レバーの刺身も。

ゴーヤチャンプル、パパイヤの炒め物、ラフティ、唐揚げ、ソーキそばとオキナワ料理のオンパレード。




途中から、アスカちゃんと琉之介くんも登場。利発でサービス精神満載の元気な男の子だ。


日頃、がんばってくれている長老組をねぎらう会になりました。



その後、アスカちゃんの先導で近所の足つぼマッサージ屋さんへ。肩のマッサージと足つぼ一時間で、600円ほど。日本では考えられません。


私は年配の女性が担当でしたが、タノとミートの担当は、中学生か高校生くらい。居眠りモードのふたりのデカい足を、小さな手で懸命にマッサージしていました。それでも、ケラケラと楽しそうに笑う。仕事も前向きに楽しんでしまう、インドネシア若い女の子たちのパワーに感動。


とこんな感じで2日目は終了。






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