四谷シモン 大谷記念美術館

ワンコと散歩途中、掲示板のポスターに目を奪われた。




人形作家の四谷シモンの人形の顔のアップです。
言葉を越えた迫力というか、意思が感じられます。
ちょっと怖いと感じられる方も中にはおられることと。





シュールだ。日本において球体関節人形の第一人者であるシモンさんの展示会が、毎日新聞社の主催で西宮市大谷記念美術館で開催中です。



顔の表情の中から、何かを伝えてくる独自の人形表現の世界。



無垢なるものとしての少年少女の人形、状況劇場時代の女形として自身を投影した「未来と過去のイブ」、自己愛を表現した「ピグマリオン・ナルシズム」、未完なるものとしての「木枠で出来た少女」など46点。





決まったポーズの範囲にとどまるのではなく、球体関節の人形はポーズの固定が必要なく、自由な表現が可能だそうです。






子供のころ、楽しみにしてNHKでみた「南総里見八犬伝」の辻村寿三郎さんもそうだけれど、人形制作を志す方には、どこかストイックでミステリアスな影を感じたりしませんか。


会期は11月30日まで。
ご本人による、11月7日にはトークショーとサイン会も。
お好きな方は、ぜひ。